2012年04月17日

地熱にお熱 1

責任党は脱原発を掲げている以上、当然、代替エネルギーについて

どうすべきか考えている。

当面の発電は天然ガス主力でいいとして、やっぱり本命の自然エネルギーは

地熱だと思う。

地熱発電とは、地球内部のマグマからの熱で地下水が水蒸気になったもので

タービン(羽がいくつか付いた羽車)をまわして発電するものです。

私はかなり前から地熱にお熱状態で、(まあ要は熱い視線を注いでるということです)

これぞ自然エネルギーの主力になるものだと確信しているわけですよ。


そのわけは、


1.日本は火山国で地熱資源埋蔵量がたくさんある


  資源埋蔵量はアメリカ、インドネシアについで世界3位と評価されている。

  火山国のマイナス面として当然地震が多いんだけど、

  プラス面である地熱発電を大々的にしないでどうすんねん!って感じですね。



2.自然エネルギーなので、完全に自給自足が可能である。

  言うまでもなく、元のエネルギーは地球内部のマグマの熱なので

  発電用の原料を輸入する必要はありません。



3.自然エネルギーとしては珍しく安定的にエネルギーを取り出せる。

  
  風力発電とか太陽光発電とかを完全に否定するわけではないけど、

  風力は風が吹かなければ発電できないし、風の強弱もある、

  太陽光は曇りや雨では効率が落ちるし、夜間は発電できない。

  安定性という点においては地熱発電は自然エネルギーのなかでは最も安定しており、

  天候・昼夜などまったく影響されずに一定のエネルギーを取り出せる



4.地熱発電プラント(施設)の技術は日本企業が圧倒的に優位である。

  
  2010年の時点で、富士電機東芝三菱重工の日本企業3社が

  世界の地熱発電設備容量の70%のプラントを供給しているのだ。

  1基としては世界最大出力のニュージーランド地熱発電プラント(ナ・アワ・プルア地熱発電所)

  も富士電機が納入したものなぐらいだ。


ということなわけですよ。

特にそのなかでも重要なのは3の安定的であるというところで、

これ発電事業のなかではかなり重要な要素なんですよ。

日本の地熱発電による電力総量は53万キロワットで世界8位・・・・

・・・・資源埋蔵量が世界3位なのに実際に発電されてるのは8位って

いかに地熱というエネルギーがないがしろにされてるか、おわかりでしょ。


その理由として、地熱資源が豊富にある所は


  1.国立公園である場合が多く、開発に制限がある

  2.温泉地の反対


というのが主なものだな。


1 については法改正して地熱発電に関する開発は全面的に認めるべき。

環境にだって、原発なんかやって放射能まみれになるよりずっといいと思うぞ。

2 については利害調整は必要だろうけど、私としては地熱発電の方を優先したい。

なぜかというと、地熱発電の開発をした後、温泉の湯量がどうなるかは

やってみないとわからないからだ。

ただ、現行の地熱発電は天然の水(雨水がしみ込んだもの)が

マグマに熱せられて蒸気になったものを利用しているけど、

これを人工的に水を注入して蒸気に変えて発電するのを主力にと

私は考えている。(←こういう方法もある)

これだと温泉の湯量にはあんまり影響ないんじゃないかな。

それに、天然の水の蒸気だと量に限りがあるし、吹き出てくる所も特定の場所だけだ。

人工的に水を注入する方法なら火山の近くであればどこでもできるし、量も多くできると

思う。

やり方によっては地熱発電の電力量はかなり伸ばせるんではないだろうか、

そんな事を考えているわけですよ。



 



Posted by 古恵良 元 (こえら はじめ) at 20:42│Comments(0)
 
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